永井店長

入社9年目 / 横浜西口営業所

階段を1段ずつのぼるように成長してきた

入社したのは24才の時です。地元の友だちに紹介されて入社しました。

入社する直前は健康診断の仕事をしていました。

船員の人たちの健康診断をする仕事で、青森から名古屋まで泊まりながら移動して、1日8時間労働、毎日が早起きの生活でした。

船舶の仕事柄、健康診断にもシーズンオフがあり、ちょうどそのタイミングで転職を決めました。

まったく知らない仕事ながら「風俗店員」は20代の間に働いてみたかった仕事のひとつだったので、気軽な気持ちで入社しました。

怖い人もいるだろうしブラックだろうなと覚悟もしていたのですが……

普通でした(笑)ただ、想像と違ったのは「お客様」のことでした。

お客様は二人いる

実際働いてみて分かったことは、私たち風俗スタッフのお客様は「働く女性」でもあるということでした。

わたしが「お客様」と言われて想像していたのは利用する男性のことだけでしたから、そこの優先順位をつけるのが難しくて悩んだこともありました。

小さいことですが、たとえば「女性が10時から14時まで出勤で、最大二人のお客様をご案内できる」という状態で「お客さんは11時から12時の利用を希望している」といる場合です。

これの何が問題かというと、お客さんの都合を優先すると、女性はその日一人分しか接客できず、お給料が減ってしまうということでした。

入社したばかりの私は「なんでお金を払うお客さんの希望が通らないんだ」という考えでしたから「双方の希望を調整して一番いい形にする」という選択肢が出てきませんでした。

風俗店と女性の関係を理解できていないと、分からなかったことでしたね。

女性からのアイコンタクト

私は極端に人見知りで、友達でも時間が空くと関係がリセットされてしまうくらいひどかったんです。

なので最初は女性との関わり方に戸惑いました。

ある日、お店の女性がお客さんと歩いていたところに遭遇したことがありました。

マナーとして挨拶なければと思った瞬間に、その女性が優しく、アイコンタクトで「やめなさい」と言ってきたんです。

それで私は「ああ、この人たちは今プレイ中なんだ」と分かりました。

普通のマナー以上に気遣いが必要で、それはとても大事なことなんだと教えられました。

分からないという理由で、働いている女性に言ってはいけないこともたくさん言ってきたと思います。

いろんなことを女性たちに教えてもらって、少しずつ成長することができました。

成長の仕方

わたしは階段を1段ずつ登っていきたいタイプなので、仕事のひとつずつを理解して、ゆっくりでも、着実に成長していきたいんです。

だからこそ、モチベーションは自分でしか生み出せなくて、過程の頑張りよりも、結果が出たときにようやく自分を認めてあげられる。

わたしは学歴もないし、すごい人間じゃないから、後輩を育てるときに「わたしなんかでいいのかな」と思うときもあります。

でも、わたしが教えたんだから、わたしよりすごくなってほしい!って思いますね(笑)

わたしが5年かけて習得した技を後輩に1年で教えてあげたとすると「わたしは5年分を一気にあげるんだから、5年後はわたしよりもっとすごくなれるはずだからね!」って伝えます。

わたし自身はすごく小心者で、毎日の売上に一喜一憂してしまいます。

それこそお店が暇な日は落ち込んでしまうし、うろたえて、ナーバスになる瞬間がやっぱりある。

でも、今はそれを隠しません。同僚や部下にも自分の気持ちをオープンにしています。

所長という立場で数字に敏感になっているときこそ、みんながいつも通りに過ごしていて助けられたこともありました。

わたしは所長という人の上に立つ役割は向いてないのかもしれませんが、ここ数年でたくさんの新入社員が入り、最近は自分の部下が増えるたび「この人たちをここで生きてけるように育てなきゃ!」という意識が生まれました。

入社10年目を目前に親鳥の気持ちが芽生えてきています(笑)